ALAは動植物すべての細胞に必要な天然のアミノ酸。細胞におけるエネルギー産生や血液中の酸素運搬を担う生体分子の構成成分となる、生命の根元物質といわれています。
※ ALA: 5-Aminolevulinic acid(5-アミノレブリン酸)
リスク評価Noahは尿中のがん細胞由来代謝物と酸化物質を調べることで、がんのリスク評価を行うものです。
注射や痛みを伴わない非侵襲性の評価方法です。当リスク評価には健康食品区分のALAカプセルを利用しています。
What’s “ALA”
ALAは動植物すべての細胞に必要な天然のアミノ酸。細胞におけるエネルギー産生や血液中の酸素運搬を担う生体分子の構成成分となる、生命の根元物質といわれています。
※ ALA: 5-Aminolevulinic acid(5-アミノレブリン酸)
正常組織では、ALAは生命維持に必要なヘムという生体分子の材料になりますが、がん細胞では、ヘムをつくる機能が損なわれ、中間代謝物が蓄積し、尿中にも多く排泄されます。
ALAが正常に代謝されへムや機能性分子に代わります
ポルフィリン代謝物として蓄積しさらに関連代謝物が尿に排出されます
ALAは自然界に存在するアミノ酸ですが、医療領域では脳腫瘍の術中診断(がん存在部位の特定)にも利用されています1)。
がん細胞ではミトコンドリア機能の低下等により、代謝機能異常がおこり、がん患者尿中にALAが関連する不要代謝物が排出されることが知られています2)。
健常者とがん患者の統計解析データでは、リスクランクが高くなるにしたがい、健常者よりもがん患者の占める割合が多くなることが示されています3)。
引用:1)現代化学・増刊45 2015、2)Photodiagnos Photodinamic Ther, 2013、3)4th International ALA and Porphyrin Symposium (IAPS4) 2016
また、生活習慣の乱れや、様々な環境刺激により、ミトコンドリアの機能が低下すると、生体内の活性酸素種が増加し、酸化ストレス過多の状態となり、DNA、タンパク質、脂質等の細胞構成成分にダメージを与え、老化の促進、生活習慣病やがんなどの発症などに関与すると考えられています4)。がん患者の尿中には、活性酸素種の増加によりダメージを受けたDNAのマーカーも増加することが知られています5)。
引用:4)Anti-Aging Medicine, 2010、5)frrontiers in Oncology, 117, 2017
ALAカプセルを飲まれた後24時間の授乳を避け、ミルク等で代用いただけるのであれば当評価を受けることは可能です。
サプリメントなどは摂取を2~3日控え、採尿前日など休止して当評価を受けることもご検討ください。
以下、当評価に利用するALAカプセルは、自然界に豊富に含まれている天然のアミノ酸である5-アミノレブリン酸リン酸塩を含む健康食品です。天然のアミノ酸ですが、体調や体質などによってはからだに合わない場合もありますので、不安に思われることがあれば、かかりつけの医師にご相談ください。
1. 評価の目的
Noah(以下、当評価)は、健常者とがん患者の尿中に含まれるアミノレブリン酸関連物質とDNA酸化損傷マーカーを測定し設定した基準解析値と受検者の測定結果を照らし合わせ、統計的な解析によりリスクを提示する検査です。
当評価は、身体機能の評価の一環であり、従来の画像診断や血液診断等の診断検査に代わるものではありません。体内環境におけるリスクを把握することで、いわゆる健康診断や精密検査などの実施や、疾患予防への対策検討等に役立てるためのものです。統計データと検査結果との比較に基づいてリスク情報を提供するものであり、がんであるかどうかを診断するものではありません。
2. 当評価の限界
当評価は、リスクのある組織の発生部位、組織への血流の状態、周辺組織の状態などから、血液、または尿中に放出される物質量に影響が出る場合があります。また、薬やサプリメントの影響により細胞代謝に影響が出る場合があります。
当評価結果が基準値以下、あるいは基準値以上であった場合、ご自身で独自に判断せずに必ずかかりつけの医師にご相談ください。
また、基準値範囲内であっても、不安や疑問を感じられる場合は、当サービスコールセンター、あるいはかかりつけの医師にご相談されることをお勧めいたします。
3. 個人情報の取り扱い
当クリニックは、当評価を実施する過程で取得した氏名、生年月日、会社名、住所、連絡先、検査結果等の個人情報について、以下の目的のために活用します。
[医療機関内での利用]
・当評価を行う際の氏名等の確認や結果の記載、判定など、健康状態の把握および評価
・サービス向上・業務改善等のための資料作成・精度管理業務
[他の事業所等への情報提供]
・当評価の結果報告書の作成
・他の医療機関等との連携
・検体測定業務およびその他の業務の委託
・当評価を利用する会員サービス機関
※情報提供については、クリプト便を利用します。
注)個人情報保護法にもとづき利用目的による制限の例外としてお取扱いする場合がございます。
[第三者への情報提供の停止]
・本人の求めによる個人情報の開示、訂正、追加、停止、もしくは利用目的の通知を法令に従い行うとともに、ご意見、ご相談に関して適切に対応します。
4. 関連書類および解析データの取り扱い
当評価の解析データは、個人を一切特定できないように連結不可能な匿名化を施した後、当クリニックおよび測定機関において、法令で定められた一定期間の間保管される場合があります。また、提出いただいた尿検体は今後のサービス向上のため、匿名化遵守のもとにおいて、他の指標等による検証、追加解析等に利用される場合があります。 これらの解析結果は、個人が特定されない場合において、学会あるいは論文等により発表される場合があります。
5. 当評価に影響をおよぼす要因
がん治療中の方、大腸ポリープ、逆流性食道炎(バレット上皮)、前立腺肥大、前立腺炎、高脂血症、肝機能異常、甲状腺機能異常、その他の前がん病変とされる疾患に罹患されている方、がんの外科切除・内視鏡切除等を施行されて間もない方は、がんに罹患していなくてもリスク値が高値になる場合があります。それ以外でも、尿への血液の混入(血尿)により、リスク値が高値となる場合があります。(女性の場合、生理中の採尿により尿に血液が混じることがあります。)お酒を飲んだ場合、また、一部の医薬品やサプリメント、発酵系の食品などを飲んだ場合にもリスク値が高値になる場合があります。一方、血流に乏しいがん組織の場合や、治療用途の鉄剤、大量のビタミンCなどの抗酸化サプリメントや、一部の医薬品を飲まれた方などは、がんに罹患されていてもリスク値が低値となる可能性があります。
また、ALAカプセルの飲み方や、採尿方法、検体保管を手順書と異なる方法で行われた場合にも正しい評価結果を得られない場合があります。
6. 免責事項
当評価はがんがあるかどうかを診断・確定するものではなく、また、生涯のがん罹患リスクを評価するものではありません。採尿時の体内環境リスクを統計解析値と照らし合わせ評価するもので、診断検査の受診や、予防への取り組みなどへのきかっけとしてお役立ていただくための非診断検査です。
同意書に記載されている症状をお持ちの方や、治療目的でお薬を服用されている方は、正確なリスク判定とならない可能性があることを予めご了承ください。
服用しているお薬の一時中断については体調に影響が出ないことをかかりつけの医師と相談したうえで、お申込みください。例えば抗生物質などの一時的なお薬を服用されている方は、お薬の服用終了後に実施するなどをご検討ください。
以上の点を踏まえ、当評価についてはお申込みされる方はご自身の判断と責任において実施いただくことを予めご了承ください。