尿による簡単なリスク検査に新しい検査項目が追加されます。自分自身の健康状態や体内での変化は気付きにくいものですが、尿からその指標の一部を知ることもできます。その中でも生活習慣病などは、命にかかわる病気の原因となるこわい状態とも考えられています。日常の健康管理のきっかけとしてご活用いただきながら、リスクが高めの方は医療機関で健康診断を受けるようにしましょう‼
生活習慣リスクチェックリスク検査の内容に、以下の項目が追加されることになりました。 |
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・BMI | 高肥満度を表す指標です。太りすぎややせすぎは病気にかかるリスクが高まるため、日頃から自分のBMIを把握することで、健康を維持するための目安にしましょう。 |
・推定1日塩分摂取量(g) | 厚生労働省が推奨する1日塩分摂取量は男性が8g未満、女性が7g未満です。慢性的な塩分摂取過多は高血圧や心・血管系疾患のリスク要因と考えられています。 |
・尿糖 | 血液中糖分の指標となる血糖値はかなり高値になっても、尿中に漏出させない仕組みになっています。しかし、糖尿病などで血糖値が160~180mg/dl以上になると、体内での糖の処理能力が限度を超えて尿中に糖が漏れ出てきます。 |
・尿たんぱく |
血液中のタンパク質は腎臓で再吸収され、通常は尿中にはでてきません。 腎機能が低下すると尿中に検出されるようになります。 |
・尿潜血反応 |
尿潜血反応は、以下の状態によっても陽性になることがあります。 ・生理中、一時的なストレス、激しい運動の後など ・結石、腎炎、膀胱炎が起きている場合 |
糖尿病、高血圧症、高脂血症などの生活習慣病は、がんと同じように発症初期は自覚症状に乏しい疾患です。
リスク検査を健康状態の把握のきっかけとして活用し、生活習慣改善や健康の維持・管理にお役立てください。